気管支ぜんそく

  【 こんな病気 
 ゼーゼーヒューヒューという苦しそうなせきが止まらず、呼吸困難を起こす発作を1年に何回か繰り返す病気です。
 発作のときは、気管支の粘膜がむくみ、気管支の筋肉の一部はけいれんを起こし狭くなり、空気の通りが悪くなっています。狭くなった気道を空気が通るために、ゼーゼーヒューヒューという音が聞こえます。

 痰も増え、気管支にたくさん痰がたまって気管支を塞ぐと窒息することもあるので、軽視できません。
  【 原因 
 赤ちゃんや子どもの気管支ぜんそくはほとんどの場合、アレルギーを起こしやすい体質を両親から受け継いでいて、それに生活環境、食べ物などが関係して発病します。
 そのため、気管支ぜんそくやアレルギー性鼻炎などのアレルギーの病気を持つ家族がいる場合、注意しましょう。

 このような体質を持っている状態をアトピーといいます。こうしたアトピーの子どもは体内にほこりやダニ、食べ物など特定のアレルゲンが侵入してくるとそれに対応して抗体をつくります。
 気管支ぜんそくのアレルゲンとなるものには、家の中のほこりやダニです。最近の住宅は隙間風の入らないアルミサッシの窓やドアで締め切られていて、じゅうたんを敷いている家庭も多くほこりがたまりやすく、ダニも繁殖しやすい環境にあります。
 このほか、犬や猫などペットのふけ、花粉、カビなどもアレルゲンとなります。

 しかし、アレルゲンに遭遇してもいつも発作を起こすわけではありません。発作は気管支の状態と関係が深く、気管支の粘膜が敏感になっていると、発作がおこるのです。
 気管支の粘膜が敏感になるのは、かぜをひいたとき。ストレスや疲れなども粘膜を敏感にさせます。また、発作を何度も起こしているなどのときも気管支の粘膜が敏感になっているので、、発作を起こしやすいという悪循環を作ることになります。
  【 症状 
 コンコンというせきで始まり、そのうち、呼吸が速くなって呼吸のたびにゼーゼーヒューヒューという発作が起こります。痰が気管支に絡むこともあります。息をすうときより吐くときの方が苦しそうにするのが特徴で、息を吐く時間が普段より長くなります。

 このような気管支ぜんそくの発作は夜中によく起こります。夜間発作のために眠れなかったり、朝、食欲がなく元気もないときは早めに受診しましょう。
 発作がひどくなると、危険な状態になることもあります。呼吸困難がひどく爪の色や唇の色が紫色になるチアノーゼが起きた、意識がなくなった、けいれんなどが起きたら、すぐに受診してください。
  【 治療 】
 発作がおきたときは、上体を起こして、背中をさすってあげます。赤ちゃんの場合は上体を縦に抱いてあげ、子どもの場合は前かがみに座らせてあげます。
 冷たい水をのませ、ゆっくり大きな息ができるように、一緒に呼吸のリズムをとってあげます。4〜5才になったら、普段から腹式呼吸の練習をしておき、発作が起きたら腹式呼吸をするとよいです。部屋の換気をするのも効果的。
 軽い発作の場合、この方法で治ります。

 しかし発作が長引くときや危険な症状がみられたらすぐ受診を。
気管支拡張剤の服用や噴霧した液体の薬剤を吸わせる吸入などを行います。発作が重い場合は、気管支拡張剤を入れた点滴を行います。
  【 予防 】
 発作を起こすといけないと、厚着をさせたり、外で遊ばせないなど過保護になりがちですが、過保護にすると、よけい病気を治りにくくさせることになります。発作がおきていないときは普通に生活することが大切です。

 発作を起こしていないときに、なるべく自律神経の調節力を鍛えるようにしてあげましょう。
 薄着の習慣をつけ、外でよく遊ぶこと。夜寝るときは、冬でも電気毛布や湯たんぽなどを使わず、温度の刺激を与えて皮膚を鍛えてあげましょう。
 家のほこりやダニが原因になりやすいので、掃除はこまめにします。できるならダニがつきやすいじゅうたんはやめ、ぬいぐるみなども遠ざけるようにします。
 疲れがたまったりしても、発作が起こりやすいです。行事が重なったり、普段と生活リズムが変わったりする場合は注意が必要です。疲れていると感じたら、遠出や買い物などに連れ出すのを止めて、きちんとした生活リズムを心がけ、疲れを取ってあげましょう。

<<< 救急119番へ戻る