小さく生まれた赤ちゃん(未熟児の赤ちゃん)の育て方

ただでさえ小さな赤ちゃん、それを未熟児で生まれたりすると、パパ・ママはつい心配しがちになりますよね。
心配になるのは、未熟児に対する知識がないからです。でも大丈夫、そんな心配をこちらで解消してください。
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◎ 全体の6〜7%います
小さく生まれた赤ちゃんで出生体重が2500g未満の赤ちゃんは低出生体重児と呼ぶことがWHO(世界保護機関)によって定義されています。
そして日本ではこの低出生体重児は、全体の6〜7%、年間6万から7万人くらいいます。小さく生まれた赤ちゃんは、決して少ないわけではありません。また小さく生まれたからといって、何らかのトラブルがあるわけではないのです。
未熟児のはっきりとした定義はありませんが、「低出生体重児でさらに機能的に未熟な赤ちゃん」という意味で使われているようです。

低出生体重児は早期産、胎内感染症、先天異常などが原因と考えられています。そのため、ママのおなかから出てきた直後はいろいろな面で外での生活に適応できにくいためトラブルが起こる場合があります。

生まれた直後だけでなく、数日後あるいは数週間後に異常が起こることがあるので、しばらく入院して様子をみることになります。
◎ 保育器のなかで守られて育ちます
未熟児の赤ちゃんは、体温の調節や皮膚からの水分蒸発をコントロールする力が弱いため、しばらくの間保育器の中で育てます。

保育器は、温度や湿度を一定に保ち赤ちゃんを守ります。また、感染を予防する意味もあります。その中では、赤ちゃんは体の動きを妨げられることのないよう、裸で過ごしています。そのため、お医者さんや看護婦さんが赤ちゃんの様子を観察しやすくなっています。

また、呼吸の困難な赤ちゃんは、酸素マスクやチューブを気管に入れて、自分の力で呼吸できるように手助けをします。
母乳やミルクを飲めない赤ちゃんには、鼻や口からチューブを入れて、直接体内に母乳やミルクを送り込みます。
しかし、ずっとチューブだけで栄養を補給していると、自分で飲む力が育たないので、、おしゃぶりをくわえさせて、吸う練習もします。

普通、体重が1800g以上になるか、本来の出産予定日になるころには、自分の力でしっかり呼吸することができ、体温調節や皮膚の保湿もできるようになるので、保育器から出ることになります。
◎ 入院中でも母乳を飲ませて
保育器に入ってる間は、お医者さんや看護婦さんにまかせることが多いので、パパやママは赤ちゃんが育つために、何もしてあげられないと思われるかもしれません。でも、そんなことはないのです。パパやママにしかできないこともあるのを忘れないで。

まず、ママは1滴でも多く赤ちゃんに母乳を飲ませられるように、がんばって。小さく生まれた赤ちゃんは、消化呼吸機能が未熟なことが多いので、ミルクに比べてリパーゼも含まれ、たんぱく質や脂肪が消化呼吸しやすい母乳の方が良いのです。
また、早産の場合は、胎盤を通じてママからもらう免疫が十分でないので、免疫物質を多く含んでいる母乳の方が感染症にかかりにくいというメリットがあります。
初産の場合は、赤ちゃんに吸われても母乳がなかなか出ない、という場合が多いので直接赤ちゃんが吸ってくれない分、さらに大変かと思いますので、次のコツを参考にしてみてくださいね。
@ 母乳を飲ませてあげるんだ、とがんばる気持ちをもって根気よくチャレンジしてください。
A ママが先に退院してから、できるだけ赤ちゃんに面会したり、赤ちゃんの写真をみるようにして。
使い捨てのカメラなら消毒できるので、保育器の中の赤ちゃんの写真を撮ることができます。または看護婦さんに相談してみてくださいね。
B 少ししか出なくても3時間おきに搾乳してください。新生児の授乳間隔は約3時間です。赤ちゃんが退院したときにママの体が赤ちゃんの授乳感覚に対応できなくなっていては大変ですから。
C 出にくいときは助産婦さんや産科で母乳マッサージをしてもらってください。
搾乳した母乳は母乳バッグで冷凍し、病院では授乳時間ごとに解凍して飲ませます。ママが退院してからは母乳を病院に運ぶのは、パパの大切な役目になりますね。

ママが元気になったら、できるだけ面会に行くようにして、赤ちゃんと接する時間を作りましょう。赤ちゃんの状態が安定するようになってからは、赤ちゃんを抱っこしたり、授乳したりすることができますので、お医者さんや看護婦さんの指示にしたがってください。

この時期の赤ちゃんでもママの声を覚えていますから、抱っこしたりして、赤ちゃんに話しかけてあげてください。
◎ 退院してからは神経質にならないで
赤ちゃんが退院!待ちに待った赤ちゃんと一緒の生活が始まります。
赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれるようになり、ますます母乳の出が良くなることと思います。母乳が出る間は母乳を与えます。しかし、体重の増加が著しい場合、ミルクを足してあげることになりますので、お医者さんにも相談してみるといいですね。

生まれたときは未熟だった赤ちゃんですが、退院できたということは健康の面で、もう心配がないですよ、ということなのでこれからは成熟児の赤ちゃんと同じように日常生活を楽しむとよいのです。

でも、小さいうちは体温調節ができにくいので、しばらくは新生児期と同じように冷房で部屋を冷やしすぎない、寒い時期は手足が冷えないよう、あんかや湯たんぽを足元から離して入れて布団を温めてあげる、など注意が必要です。

小さく生まれた赤ちゃんは、身長の伸び方、体重の増え方もゆっくりな場合が多いものです。しばらくは予定日から考えて何ヶ月、という感じで様子をみてあげてください。

病気に関しては、それほど神経質になる必要はありません。かぜなどの感染症の予防もふつうに生まれた赤ちゃんと同じようにすれば十分です。ただ、体重が6kgになるまでは、鼻が詰まると呼吸がしにくいので鼻が詰まったら早めに小児科を受診されると良いと思います。

行政による検診や予防接種は、誕生日からの月齢で受けることになります。保健所によっては、必要があれば公的な育児援助や訪問ヘルパーの派遣などサービスを受けられる場合があり、検診がその相談窓口になっている場合があるので、病院で定期的に検診を受けていても、市町村などの検診も受けたほうが良いです。
しかし、熱がある、嘔吐がある、白い水のような便が出る、ひどい腹痛があるというときは明らかに病気です。すぐに受診してください。
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