髄膜炎

  【 こんな病気 
細菌やウィルスの感染によって、髄膜が炎症を起こす乳児期に起こりやすい病気の一つです。
一般にかぜ症状を起こす細菌やウィルスはすべて髄膜炎の原因になりますが、そんなに簡単には髄膜炎になることはありません。

かぜが長引いたり、おたふく風邪のような感染症で、体の抵抗力が落ちているときに細菌やウィルスが髄膜まで広がってしまいます。
  【 症状 
最初は何日か高い熱が続き、ひどくぐずり、おっぱいやミルクを飲まなくなり、何度か嘔吐を繰り返します。
大泉門が膨隆することもあります。首がつっぱってくるので、あおむけに寝かせたとき、首を起こそうとすると、激しく泣くこともあります。

少し大きくなった子どもの場合は、「頭が痛い」と訴えることもあります。
進行すると、けいれんを起こしたり、意識がなくなったり、することもあります。
  【 次の2種類があります 
  ●細菌性髄膜炎(化膿性髄膜炎)
【 原因 】  年齢によって起こしやすい細菌の種類は異なりますが、肺炎球菌やブドウ球菌、連鎖球菌、大腸菌などが代表的なものです。
 ほとんどの場合は、血液によって髄液に運ばれますが、まれには中耳炎や副鼻腔炎などから、直接髄液に感染が広がることがあります。
【 治療 】  髄液を取って検査します。細菌性の髄膜炎の場合は、髄液が濁ってドロドロになることがあります。細菌の検査をし、細菌が検出されたときは、その細菌にもっともよく効く抗生物質を使用します。
 嘔吐が激しい場合は、脱水になりやすいので、点滴が必要です。そのほか、解熱剤や鎮痛剤などを必要に応じて服用します。
 早く治療を開始すると、後遺症を残さずに済みますが、細菌性の髄膜炎は進行が早く、また子どもが小さいうちほど、みつけにくい病気です。
 治療が遅れると、時には命に関わったり、治っても知的な発達が遅れるなどの、重い後遺症の残ることがあります。
 高い熱が続いて、ぐったりしている、大泉門がパンパンにはっているなどの場合は、夜中でもすぐに受診しましょう。
  ●ウィルス性髄膜炎(無菌性髄膜炎)
【 原因 】  髄膜炎を起こすウィルスの中でも代表的なものは、コクサッキーウィルス、エコーウィルス、おたふくかぜウィルスなどです。
【 治療 】  高い熱が出る、嘔吐する、頭が痛いなどの症状は、細菌性の髄膜炎と同じですが、一般に症状の表れ方がゆっくりで、軽いことが多いです。
 髄液の検査をすると、細菌は認められず、リンパ球が増えることで診断をつけることができます。
 熱が高いときは解熱剤で熱を下げる、嘔吐が激しいときは点滴で脱水を予防するなどの対処療法で、1週間くらいでよくなります。
 生命の危険や後遺症はありません。

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